メデューサは、世界の西の果てに住む怪物ゴルゴン3姉妹の一人でした。
メデューサ以外の2人は不死の怪物で、首を取ることができるのはメデューサだけでした。
女神アテナはこの情報を英雄ペルセウスに教え、ペルセウスはアテナの導きによってメデューサを退治することができました。
ところで、なぜゴルゴン3姉妹のうちメデューサだけ不死身ではないのでしょうか。
実は、メデューサは元々は人間だったのです。しかも美女でした。メデューサとは「女王」という意味です。メデューサはアテナの神殿の巫女でしたが、ポセイドンの愛人だった時期があり、アテナの神殿で交わっていたらアテナが怒り、メデューサを怪物に変えてしまったのです。長く美しい自慢の髪は蛇にしてしまいました。こういう経緯があったのです。
アテナは、彫像や絵画ではメデューサのデザインの魔除けを身に付けていることがありますが、アテナとメデューサの過去を知っているとおもしろ味が感じられます。
また、ペルセウスがメデューサの首を斬り落とした時、地面にしみこんだメデューサの血からは有翼の馬ペガサスが生まれました。ペガサスと言うと上品なイメージですが、意外とグロテスクな生まれ方をしていたんですね。
絵画ではペルセウスはペガサスに乗っている時があります。星座でもペガサス座はペルセウス座の近くにあります。