酒の神ディオニュソスは、人間界をカオスにおとしいれます。
ディオニュソス:「人間よ。礼を言う。何か欲しい物はあるか?」
ミダスは強欲でした。
ミダス:「手で触れた物を黄金に変える力が欲しい。」
ディオニュソス:「ふっ、人間はそんな物を欲しがるのか。いいだろう。望み通りの力をくれてやろう・・・」
ディオニュソスは不敵な笑みを浮かべて、望み通りの力をミダスに与えました。
ミダスは神からもらった力を試してみました。近くの小石を拾うと、小石は瞬く間に光り輝く金塊に変わりました。
ミダス:「本当に黄金になった!これで私は億万長者だ!」
しかし、これでハッピーエンドなどというさわやかさは、ギリシャ神話の神々にはありません。
食事の時間になり、ミダスがスプーンを手に取ると、スプーンは黄金に変わりました。パンを手でつかむと、パンまでもが黄金になりました。 →第5話 王様の耳はロバの耳 黄金の呪い編